歯周病とは? about
口の中の病気は、かなり大雑把に分けると「むし歯」と「歯周病」の二つです。
「むし歯」はみなさん、知っていると思います。
歯に穴があいて、痛くなる病気ですね。
「歯周病」はどうでしょうか。
聞いた事はあっても、どんな病気か詳しく知らない方が多い病気です。
詳しく書くとキリがないので、ここでは、簡単に紹介します。
- 口の中の細菌が起こす病気である
- 虫歯もそうですが、歯周病も同じく、口の中の細菌によって引き起こされる病気です。
- 歯の周りがやられてしまう病気
-
「歯周病」は「歯の周りの病気」と書きます。
歯の周りには何があるのか?
見た目には、歯ぐき(歯肉といいます)があります。歯肉の下には、しっかりと歯を支えている骨があります。
歯周病は、まず歯肉の炎症から始まり(歯肉炎)、放置しておくと歯を支えている骨がなくなってしまいます(歯周炎)。
怖いのは歯周炎です。骨がなくなると厄介です。
歯肉だけでは歯を支えることはできません。
骨がなくなると、歯がグラグラしてきて、固い物が噛めなくなります。
そのうち、抜けてしまいます。
- 痛みが出にくい
-
歯周病は、「Silent disease」(静かなる病気)とも言われます。
痛みが出にくいので、静かに、進行することが多い病気です。
- 成人の8割が歯周病!?
-
30歳を超える成人の8割以上が、歯肉に何らかの炎症をもち、歯周病の疑いがあるというデータがあります。(厚生労働省、2007年度歯科疾患実態調査)
また、10代、20代でもかなり進行してしまうケースもあります。
何十年も昔は、歯科医院の数が足りなくて、むし歯を削ることが歯医者の仕事になっていました。
次から次へと患者さんが来られるので、「痛くない病気」である歯周病は正直、あまり手をつけることができていませんでした。
しかし、歯を失う原因は今や、むし歯より歯周病の方が多くなっています。
基本的に、一度なくなった骨は元にもどりません。
(部分的には、再生することができるようになってきました。再生療法といいます。)
むし歯の治療をがんばっても、きれいなかぶせものを入れても、歯を支える骨がなくなってしまったら、結局抜かないといけません。
歯周病は、知識があれば予防できます。早めに処置できれば、怖くない病気です。
これからは、歯周病についても、私たち歯科医療従事者が、少しずつ広めていく必要があります。
くに歯科では、歯周病治療、予防に特に力を入れます。
お気軽にご相談下さい。